Japonisme Bar Space GIVERNY

コースターに小さくJaponisme Bar Spaceと書かれています。

ジャポニスム。

 

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都会の中の非日常、日常の中にある非日常、都会のリゾート、ラグジュアリー。

サービス施設等でよく使われているフレーズです。

厳しくて忙しい現代社会で求められていることだと思います。

当店は、日本らしい、日本ならではのBARを創りたいと思っていたので、日本に古くからあった非日常の要素、感覚を取り入れています。

日本には古くから都会、日常生活の中で非日常を過ごす空間、文化がありました。

京都や堺の都会で暮らす富裕層は、屋敷内にそういった空間を設けるのではなく、庭の離れに、広さ四畳半を基準とした小屋を建て、敢えて狭い空間に身を置くことで非日常を感じました。

市中の山居といわれています。

イメージしやすいのは、茶室です。

そういった小空間に身を置き、茶道、華道、書道をすることで、日常から離れ、自分自身と向き合う過ごし方をしました。

四畳半で行われていたことは、すべて「道」がついているとおり、非日常を感じながら、精神性を高め、個人の感覚で想像、考えることができる空間であったことがわかります。

また、豪華さはあまりないですが、限られた人にしかできないで贅沢な過ごし方であったともいわれています。

外来BAR文化と日本ならではの空間感覚「市中の山居」。

なにわ筋 路地裏にある4畳半の空間に、外来BAR文化を取り入れ、その昔あった市中の山居のような、空間内で過ごす人の感覚、想像がある空間をイメージしています。

そういったこともあり、見た目は洋風ですが、お客様の感覚で想像していただくことで、和の要素を感じていただけます。

その瞬間を過ごす人、空間内にある全ての要素による融合が美しくかつ革新的で、永く愛されるスタイル、シーンが生まれる空間、BARでありたいと考え、ジャポニスム バー スペースというフレーズを使用しています。

日本の感覚、芸術を融合したジャポニスムといわれる芸術家の作品の融合が美しいと思っているからです。

店名は、フランスの地名です。

ジヴェルニーには、クロード・モネが名作睡蓮を描いた水の庭園があります。

実際に訪れた際、目の前にある水と光に飽きることなく、無心になることができました。

庭園内には、竹林、しだれ柳、太鼓橋といったジャポニスム、日本風要素も融合されており、店名に適していると考えました。

また、水と光を眺め、画家が自分自身のスタイル、表現と向き合い続けたというストーリーも、気に入りました。

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2014年6月訪問。 水辺に映る空や自然。 光りによって見え方が違うため、飽きることなく無心で眺めている自分自身がいました。 かつて画家が、この景色と向き合い、自分らしさ、表現を続けたという説明にも影響を受けました。

 

 

昼から営業したかったので、ジヴェルニーの水(お酒)と光(瞬間)をテーマにしております。

 

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昼バーのお酒は、天候、時間、季節によって見え方が変わります。 4畳半空間の自然光による移ろいが日本らしさを感じます。 そして、水と光をテーマにしたジヴェルニーがここにあります。

 

不定期で行われているイベント「BAR&アート アクアヴィテ」もジャポニスム バー スペースの表現の一つです。

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各席に水と光を意識したアート作品を展示。 アートプロデュースは七野 大一 氏。 テーマはアクアヴィテ いのちの水。 氷を水源とし、一滴一滴のしずくで各席それぞれにしかない時の刻みを表現しました。

 

自然光による移ろいがある4畳半空間、BARとアートの競演は、個人の感覚で時の刻みをお愉しみいただけます。

フレーズ、言葉だけ、和と洋素材によるビジュアルで見せる融合は目指してません。

ジャポニスム・バー・スペース。

今後も、お客様が、日常、自分らしさと向き合い、新たな気づきや豊かさを感じるような空間を演出、提案していきたいです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

大阪市福島区福島5-12-8

BAR  GIVERNY